2022.12.17
とても有名で言わずもがなという感じですが、出雲大社 神楽殿(かぐらでん)には、長さ約13メートル、重さ5.2トンという日本最大の注連縄(しめ縄)があります。
(画像)出雲大社ホームページより引用
その大しめ縄を手掛ける職人が、家庭用に特別なサイズで作っている「大黒締め(だいこくじめ)」の50~60cmのしめ縄が、ふるさと納税の返礼品になっています。
「大黒締め(だいこくじめ)」とは、真ん中が太く、両端に向かって細くなるように作られる、大黒という縁起が良い名前が付いた注連縄(しめ縄)です。
また、こちら返礼品では、一般的な注連縄とは逆向きの、出雲大社と同じ左元右撚りとなっています。
なぜ出雲大社が一般的な神社のしめ縄と向きが違うのか?という理由については、出雲大社ホームページより引用し説明いたします。
■なぜ出雲大社の注連縄は左右が逆に張られているのですか?
神社神道では、神様に向かって右方を上位、左方を下位としますので、一般的に神社では上位の右方が綯い始めで、左方を綯い終りとする張り方となっております。
しかし出雲大社では古来、他の神社とは反対に神様に向かって左方を上位、右方を下位としていました。尊貴第一の神たる「天之御中主神」が上位となる一番左に祀られております。
また、江戸時代の祭事の記録では、神様へお供え物を進める際、上位のお供え物を向かって左へ、下位のお供え物を向かって右へ進める作法となっております。
このように、古く出雲大社では一般的な神社とは反対に、向かって左方を上位、右方を下位とする習わしがあり、よって注連縄を張る際には上位である左方が綯い始めで、右方を綯い終りとする張り方となっています。
■そもそも、しめ縄には、どういう意味があるのか?
しめ縄は、神様のいる場所である聖域と、その外を区別するために張られているそうです。つまり、しめ縄が付いているところから神聖なところですという目印みたいなものですね。
また、しめ縄が神の領域と現世を隔てる結界となって、その中に不浄なものが入らないようにするという役目も果たしているそうです。
しめ縄の由来は、古事記にある天照大神(あまてらすおおみかみ)の神話だと言われています。太陽の神様である天照大神が大岩にお隠れになって作物が育たなくなりました。その後、岩戸から連れ出すことに成功した際に、二度と岩戸に入らないようにと、岩戸にしめ縄を張り巡らせたという神話がしめ縄の起源と言われています。
ちなみに、しめ縄飾りを玄関に飾るのは、歳神様(としがみさま)を迎えするためです。
■気になる返礼品
出雲大社神楽殿大しめ縄制作 伝統技術の結晶 しめ縄(大黒じめ)
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/32386/4770370
※ふるさとチョイスの返礼品詳細ページに遷移いたします。
大しめ縄を手掛ける職人集団『飯南町注連縄企業組合』では、お米は採らずに注連縄(しめなわ)のためだけに特別専用藁『赤穂餅(あかほもち)』を栽培し、使用しています。
通常の藁ではなく、しめ縄専用藁を利用したしめ縄は、全国でもほとんどありませんので、とても貴重なしめ縄と言えるかと思います。