2023.5.25
以前にも、ふるさと納税で提供されている工作キットを紹介しましたが、今回も大人向けの渋い工作キットを紹介します。
それは、炭鉱の立坑 です。
同じ自治体から、2つの工作キットが提供されています。
■気になる返礼品
1)[No.5665-0984]旧住友赤平炭鉱立坑キット MDF
(画像)返礼品詳細ページより引用
旧住友赤平炭鉱立坑【櫓】モデル当時の図面から再現した縮尺1/160のリアルモデルです。
厚さ1ミリメートルのMDFを使い実現した工作キットです。
MDFは、medium-density fiberboardの略称で、中密度繊維板のことですが、家具や什器など幅広いシーンで使われている素材です。
MDF、製品を加工する際に発生する端材や間伐材、廃材といった再利用資源を使って作ることができるため、MDFを作るためだけに森林伐採を行う必要がなく、SDGsや環境問題にも配慮できるリサイクル性の高い環境に優しいエコな素材としても注目を集めています。
天然木だと場所によって密度が異なるために加工中に割れなどが発生することがありますが、MDFは繊維化した木材を固めて作るので材質の密度が均一で割れにくいという特徴もあります。
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/01218/5068595
※ふるさとチョイスの返礼品詳細ページに遷移いたします。
2)[No.5665-0993]旧住友赤平炭鉱立坑ペーパークラフトキット
(画像)返礼品詳細ページより引用
かつて隆盛していた炭鉱の街、赤平の象徴である旧住友赤平炭鉱の立坑を縮尺約1/400の大きさでペーパークラフトにして再現しています。
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/01218/5068595
※ふるさとチョイスの返礼品詳細ページに遷移いたします。
返礼品を提供している北海道赤平市(あかびらし)には、1994年の閉山まで70年超もの間、炭鉱のまちとして北海道の発展を支えてきたと言えるかと思います。
1950年代に世界各国で油田が発見され、石油が大量かつ低価格で共有されるようになると、石油需要が急速に増加することで、主要燃料は石炭から石油に移行していきました。
このような流れで炭鉱が次々に閉山していき、赤平市でもついに1994年に住友赤平炭鉱が閉山し、赤平市内の炭鉱はすべて閉山しました。
ご紹介した返礼品は、その住友赤平炭鉱です。
そんな時代の移り変わりを感慨深い気持ちで工作キットと向き合うのも大人ならではの愉しみ方かもしれませんね。